●コンバージョン率アップ
PPC広告の費用対効果を表す一つの基準として、『コンバーション率』というものがあります。これは、広告をクリックした総件数に対して、実際に購買に繋がった件数をパーセンテージで表したものです。一般的には、このコンバーション率が高いほど、費用対効果が高いとされています。
しかし、コンバーション率の向上だけを考えてしまうと、全体の注文件数が減ってしまうこともあります。あくまでも、注文件数とのバランスが大事ということを留意しておいてください。
スポンサードサーチには、『コンバーションカウンター』機能が用意されています。この機能の設定を行うことによって、簡単にコンバーション率を計ることができます。
スポンサードサーチの契約が完了後、管理画面にアクセスすると「専用タグ」が表示されます。そのタグを、注文完了時に表示される『最終チェックアウト画面』(例えば、「ご注文有り難うございました」といったメッセージ画面など)に貼り付けるだけです。(編集には、多少のHTMLに関する知識が必要です。)
*注文後に表示される最終画面のカウント数÷広告のクリック総数
という計算式でコンバーション率が算出される仕組みです。
キーワードを設定した直後の状態は、広告が最大限に表示される設定になっています。一見、有り難いようにも思えますが、「どのキーワードで検索して、自分のサイトに来たか?」ということを、よく観察してみると、いかに、良く買うキーワードとあまり売れないキーワードがあることに気づきます。
設定したキーワードとの組み合わせで、表示されてしまう本来、表示したくないキーワードを除外キーワードと呼びます。この「除外キーワード」を、うまく組み合わせることにより、無駄なクリックを排除し、より売上げにつながるクリック数を増やすことが可能となります。
除外キーワードの設定は、PPC広告において最も基本的な戦略です。PPC広告やSEO(サーチエンジンの最適化)に関する多くの書籍でも紹介されていますので、是非、活用してください。
●できるだけたくさんの『関連キーワード』を登録して検証しましょう
スポンサードサーチには、キーワードを登録しようとすると、そのキーワードと関連するキーワード候補を自動的に表示する機能が備わっています。
そこで、できるだけたくさんの関連キーワード(50〜60語)を登録し、「どのキーワードが反応が良いか?」を調査することです。
もともと注文があるようなサイトであれば、2週間も試すと、結果が見えてきます。その結果をもとに、反応が良いキーワードを選抜しましょう。
●毎日ライバルサイトの現状を観察しましょう
ヤフーリスティング広告経由で表示される広告キーワードは、落札制です。広告の掲載対象となるキーワードは、すべて最低落札単価が決まっています。その価格を下限として「広告を掲載したいキーワード」を落札します。入札価格が高くクリック率の高いサイトから順に、広告が表示される仕組みです。
同一キーワードでの広告掲載希望者が多い場合は、落札価格とクリック率によって表示順位が決定されます。すなわち、最高値でキーワードを落札したサイトの広告が、検索結果一番上に表示され、以下、落札価格が高くクリックの多い順から表示順位が決められます。
落札制ゆえに、同じキーワードで広告を表示したい人が多ければ多いほど、落札価格の変動は大きいです。仮に、今日、1番の高値でキーワードを落札したとしても、翌日は「5番目に落ちていた・・・」といったことも珍しくはありません。
●落札順位は上位4位以内をねらおう
オーバチュアを経由して掲載される広告は、Yahoo JAPAN!や、MSNなど、契約先サーチエンジンの検索結果に表示されます。表示順位は、キーワード落札価格の高い順から上位に表示されます。
ここで重要なことは、サーチエンジン上で、実際に「どのように広告が表示されているか?」ということです。ヤフーリスティング広告の契約先サーチエンジン(すなわち、広告が表示されるサーチエンジン)は、複数存在しますが、中でも圧倒的なアクセスがあるYahoo JAPAN!を中心に話を進めてみます。
掲載順位1位の場合は、2位〜4位と比べて圧倒的にアクセス件数が多いです。また、アクセス件数は、表示順位が下がるにつれ、減っていくのもよくわかります。
表示順位が5位以下になってしまうと、広告の掲載位置がページ下段の目立たない場所になってしまいます。5位以下のアクセス件数につきましては、具体的なデータ収集できませんでしたが、上位4位と比較すると、そのクリック件数は大幅に減少していくと予測できます。
以上の結果から、「表示順位が高ければ高いほど、クリックされる可能性が高くなる」と判断できます。従いまして、少しでもクリック数を増やしたければ、できるだけ高い順位でキーワードを落札する必要がありるということになります。
場合によっては、落札順位1位が300円、2位が100円と言うように大きな開きがあることもあります。こういった場合は、2位以下で広告が表示されるように調整した方が賢明でしょう。
いずれにせよ、上位4位以内に広告が常に表示されるように調整して、広告のパフォーマンスを高い水準で維持したいものです。日々、ライバルサイトの落札状況には、常に意識を向けておきましょう。
●タイトルとサイト紹介文をアレンジする
実際にサーチエンジンに掲載される広告のタイトルと、紹介文をイベント向けにアレンジします。
例)
タイトル:贈物に紀州の梅干を -
紹介文:厳選高級南高梅使用の贈答品や梅製品の詰め合わせなど販売中
*タイトル(最大15文字)および説明文(最大33文字)
ここでの注意点は、タイトル、紹介文共に事前審査があるということです。ヤフーリスティング広告の規約に反すると判断された場合は、広告は掲載されません。
自分の設定したキーワードは毎日検索してみて、どこに表示されているか、さらにライバルサイトはどこに出ているか、確認しておきましょう!